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疑問詞か関係代名詞か

 投稿者:frontier  投稿日:2017年 4月27日(木)03時03分4秒
  久保田先生,いつもありがとうございます。
今回は,疑問詞と関係代名詞の識別(境界線)について,ご教示ください。

以下は,アメリカの社会習慣について述べた文章の一文です。
They often ask such questions to learn what they may have in common with you or to begin a conversation.

上記の文の,to learn what they may have in common with you の箇所のwhatの働きについて
①疑問詞ととらえれば「あなたとの共通点が何であるのかを知るために」,
②関係代名詞ととらえれば「あなたとの共通点を知るために」
となり,どちらと捉えても可能であるように思われます。
《英語教師の英文法(吉田正治著・研究社)p.132》の解説によれば,統語的基準では(a)不定詞構文に書きかえられれば疑問詞と考える,(b)疑問詞節を取る動詞の性格(質問・疑問を表す動詞/認識・知覚・発言などを表す動詞は疑問詞節と考える)から判断する,とあります。
上記英文では,learnの目的語となっていることから「認識」と考えて疑問詞と判断する根拠になるでしょうか。それでも,learnの直接の目的語は「(はっきりしている)相手との共通点」(=the thing which)ととらえる可能性は排除できないような気がします。

よろしくご教示ください。
 
    (管理人) what が「何」の意であるか「もの・こと」の意であるかを判定する一番簡単な方法は、当該の動詞が whether 節をとることができるかどうかです。whether 節をとることができれば、what はどちらの意にも解され、あとは文脈から絞り込んでゆくことになります。whether 節をとることができなければ、疑問文をとることができないということであり、したがって what を「何」の意で解することはできず、「こと・もの」の意に限定されます。learn は whether 節をとることができるので、文脈しだいで、どちらの意にも解されうることになります。それに対して、たとえば regret のような動詞は whether 節をとることができないので、I don't regret what I did. における what は「こと」の意にのみなります。  

関係代名詞thatの非制限用法はないか

 投稿者:Fujibei  投稿日:2017年 4月15日(土)18時37分57秒
  4月11日の質問に対するご回答ありがとうございました。ご指摘を受けて、関係代名詞に関する過去のご回答をいろいろ検索した結果、理解がさらに深まりましたが、その過程で新たな疑問がわいてきました。それは例えば2009年4月22日のご回答にある「非制限用法の関係代名詞は必ず wh 語であり、that は用いられません。したがって新情報を表します。」の部分です。私が集めた以下の例では「,that]が使われています。これは非制限用法と思いますが、いかがでしょうか。

1) Another US official told CNN the Trump transition team has also reached out to the Army Corps of Engineers' Southwest Division, that has previously built border security fencing, to determine what previous fencing cost and how it was constructed. (CNN, 2017.1.24.)

2) "France and Germany will continue their efforts along with their partners throughout the United Nations framework in order to punish in the most appropriate way the criminal acts related to the use of chemical weapons, that are prohibited by all treaties." (CNN, 4/7/2017)
 
    (管理人) ここは A Comprehensive Grammar of the English Language という大きな書物の見解に耳を傾けてみましょう。以下、概要です。「非制限用法に解される節に、時として that が用いられることがある。そのような例では、先行詞に所有格や形容詞などの名詞前修飾要素が付いていることが多く、そのような名詞句には制限用法の関係詞節はふさわしくない。かといって、which を用いると、その関係詞節が「挿入句」[新情報と同義ー久保田注]としての色彩が強くなりすぎる。そのような関係詞節は、次の用例のように、同格表現の短縮形と考えるのがよい。I looked at Mary's sad face, [a face] that I had once so passionately loved. 非制限用法の関係詞節に that を用いる書き手は、とりわけ深刻な内容の文章を書いている場合などにおいて、自分が書きたいと思っていたことが頭の中で混乱していることが多い (... a writer has muddled what he has wanted to set down.) 。このような書き手も、当初は制限用法の関係詞節を使うつもりだったようなのであるが、名詞前修飾要素の付いた名詞句を書いてしまった以上、そのまま制限用法の関係詞節を続けることができない。その結果、非制限用法に見せかけるために、本来なら許されないコンマを置くという変則的な文 (a rhetorically unacceptable sentence) を作り出してしまったのであろう。」(同書 1259 頁)  

関係代名詞thatの用法について

 投稿者:Fujibei  投稿日:2017年 4月11日(火)16時35分38秒
  いつものご指導ありがとうございます。

今回は関係代名詞に関するものですが、学習参考書には「関係代名詞のthatが好んで用いられる場合」として次のような記述があります。

(1)先行詞にthe first、the second、the only、the same、the+最上級などが付き、決まった1つのものを指す場合。
 例:It’s the only explanation that makes sense.
(2)先行詞にall、every、any、noなどの「すべて」「まったく~ない」を表す修飾語を
伴う場合。
 例:He ate all the apples (that) his mother had bought yesterday.

ただし、(1)(2)の場合、「人」が先行詞のとき、関係代名詞はthatでなく、whoになることが多い。
 例:Emma is the only student who can solve the problem.
      All the people who attended the meeting were bored.
(『ビジョンクエスト総合英語』P. 212~213)

他の参考書も同じような説明ですが、「thatが好んで用いられる」としながら、「人が先行詞の場合は、whoになることが多い」と但し書きがあります。この2つの言い方だと、「要するにどちらでもいい」という風に取れます。もともと「人が先行詞の場合は、whoでもthatでもいい」はずですから、なにも上のようなあいまいは説明はしなくてもいいように思うのですが、いかがでしょうか。また、「人以外が先行詞になる場合は、whichになることが多い」という説明は見当たらないのですが、まぜでしょうか。
 
    (管理人) この問題は過去に何度も取り上げているので、回答が重複することをご承知ください。まず、どのような種類の that 節であっても、that によって導かれている節は、その内容は、通例、既知です。つまり、先行文脈にその内容がすでに出ているものです。それに対して、who を含む wh 語に導かれている節は、その内容は新情報になります。つまり、聞き手ははじめてその情報に触れるか、あるいは、すでに知っている内容であっても、その内容をあらためて取り上げることで、聞き手がうっかり忘れているかもしれない重要な情報を浮きだたせる働きをします。そのような意味上の違いは当然、音調の違いとなってあらわれます。例えば関係代名詞以外は同じ語彙を用いている2つの文を比べてみましょう。I want to get word to him as soon as possible about someone ELSE that is available.(手伝ってくれる人はいないかと言われてもねえ。私は無理だけど。あ、いる、いる、その人のこと、急いで彼に伝えなくては)/I want to get word to him as soon as possible about someone ELSE who is AVAILABLE.(手伝ってくれる人はいないかと言われてもねえ。私は無理だけど。あ、いる、いる、その人なら手伝ってくれる。急いで彼に伝えなくては) 関係代名詞に that を用いている場合は、関係詞節の内容が既知なので、平板な音調になります。それに対して who を用いた場合は、この場合は、聞き手の記憶をあらためてよみがえらせるはたらきをしているので、available に強勢が置かれます。関係代名詞の違いは音調の違いをも伴うということです。なお、制限用法の関係詞節は、通例、すでに分かっている内容を補足的に付け足すという使い方なので、その情報は既知となり、したがって圧倒的に that が用いられています。制限用法の関係代名詞に which を用いる場合は、よほど慎重を期さなければなりません。  

所有格(’s)が付いた場合の定冠詞について

 投稿者:まる  投稿日:2017年 4月 6日(木)22時13分0秒
  前回は自動詞の過去分詞についてメールでご回答いただきありがとうございました。

今回は、所有格(’s)が付いた場合の定冠詞についてお伺いしたいと思います。
以前から例えば「本の名前」という日本語を英訳する時に、”the name of the book” または “the book’s name” としていました。後者の場合、定冠詞 the はもちろん book に係るとこれまで信じて疑いませんでした。
ところが最近 The Japan News 翻訳コンテスト和訳課題(2017.3.19)の中で以下のような文章があり、

TOKYO (Jiji Press) ― Convenience stores with manned elderly care support service bases are increasing in Japan, a new move in the trend for the country’s omnipresent retailers to cater to the aging population.

この中の the country’s (omnipresent) retailers について、私はthe country=「日本」となり、「日本の(あちこちに見られる不特定の)小売業者」と解釈したのですが、解説によると、the は retailers に係り、the retailers=「特定の小売業者」=「コンビニ」となるとのことでした。the が retailers に係るというのにも驚きでしたが、その場合、可算名詞 country の扱いがどうなるのかで混乱しました。この文では、country は実質無冠詞という解釈で良いのでしょうか。その場合、なぜそれが可能なのでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。
 
    (管理人) 所有形名詞句には意味上いろいろ分からないところがあり、これだけで何冊も研究書がでているくらいですが、構造自体には論争はありません。それは、's が付いている名詞が冠詞なしに単独で用いられる場合、たとえば a women's college(女子大学)のような場合は、women が冠詞なしでも単独で用いられうるので、a [women's college] となります。つまり、a がかかっているのは college(を主要部とする名詞)です。それに対して、the country's omnipresent retailers の場合は、「国」の意の country を冠詞なしで用いることはできません。可算名詞を単数形で用いる場合は必ず冠詞(を含む限定詞)が必要です。この条件は、可算名詞がより大きな名詞句の一部に組み込まれた場合も変わりません。したがって、この表現は、まるさんのお考えのとおり、定冠詞が country にかかる [the country's][omnipresent retailers] という構造になります。英語は同じ表現を近場で使わず、別の表現に変える「癖」があります。この場合、convenience stores を omnipresent retailers に変え、かつ、Japan を the country に変えることによって、the country's omnipresent retailers が「日本のコンビニ」と同義になります。以上の解説を踏まえれば、たとえば、an old man's book という表現に出会った場合、an がどこにかかるかお分かりになると思います。old man は無冠詞で用いることができないので、[an old man's][book](老人特有のとりとめのない繰り言を並べ立てている本)となります。  

so that 構文の倒置

 投稿者:illumina  投稿日:2017年 4月 6日(木)12時45分29秒
  倒置を調べていたところ、あるwebページに
{S}His performance {V}was {C}so good {M}(that everyone got pleased).
So good was his performance that everyone got pleased.
「彼の演技は大変すばらしかったので、みな喜んだ」
と出ていました。
倒置の時にはso that の部分は最初と最後に分割されるようですが、that everyone got pleased という部分は修飾部と考えているようです。この修飾部の働きを詳しく教えていただいてもよいでしょうか。この部分は補語の一部と考えることはできないのですね。
どうぞよろしくお願いいたします。
?
 
    (管理人) 構造的には、2つの文型における that 節は so good と結びついているという点で同じ機能を果たしているといえます。お問い合わせの文においては、一番大事な部分(相手に一番伝えたい内容)は最後に置くという語順の一般原則に従って、so good から that 節を切り離して文末に置いたものです。したがって、離れていても、構造関係上は依然として so good と結びついており、be 動詞のうしろにあるからといって補語になるわけではありません。樹形図で示すことができないのがもどかしいのですが、ちょっと難しい言い方をすると、補語は単に be 動詞のうしろにあるものを言うのではなく、構造上 be 動詞の支配下にあるものを言います。この文における that 節は be 動詞の支配下になく、そういうものは補語とは位置づけられません。
 

形容詞をandでつなぐか、コンマでつなぐか

 投稿者:Fujibei  投稿日:2017年 3月27日(月)19時56分50秒
  いつものご指導ありがとうございます。

形容詞を並べる場合に、andでつなぐ場合と、コンマでつなぐ場合がみられます。
新聞などを読んでいると、次の例のようにコンマでつなぐ例が目につく感じなのですが、これらの例をandでつないでも全く同じ意味になると考えていいのでしょうか。何か微妙に違うような気がしますが、どう違うのかわかりません。ご教示ください。
1. Trump said she has a “fat, ugly face.”
2. The officers gave loud, clear verbal commands telling Scott to drop the weapon, …
3. Mike Pence put a calmer, gentler face on the 2016 Republican ticket.
4. He had issued a sincere, thoughtful apology about his past.

 
    (管理人) 複数の形容詞をコンマで並べる場合、そこで用いられている形容詞は、例えば感情を表すもの、評価を表すもの、性質を表すものといったように、同じ種類に属するものです。"fat, ugly" は「評価」、"loud, clear" は「性質」、"calmer, gentler" は「評価」、"sincere, thoughtful" も「評価」という具合です。このような形で並べられた形容詞は、それぞれ別個に名詞にかかっており、たとえば a fat, ugly face は [a fat face] と [an ugly face] を合体させたものとお考えになればよいと思います。日本語で表現すれば「腫れて、醜い顔」というくらいでしょうか(「腫れた醜い顔」ではありません)。コンマのある形容詞については、all the young, old, and middle-aged voters という表現も参照してください。次に and がある場合ですが、結論から言えば、be 動詞の補語に形容詞だけを置くという場合以外は、そのような形は不自然であると思います。同じ種類に属する形容詞を並べて名詞を修飾する場合はコンマを入れて並べるのが原則であり、and を入れることは、通例、ないと思います。
 

The real thing is brought up.

 投稿者:frontier  投稿日:2017年 3月23日(木)00時16分49秒
  久保田先生,いつもありがとうございます。
今回は,英語の表現・語法として相手に伝わるかどうかについてお尋ねします。

The real thing is brought up.
という文で,「本物(の学力・能力・資質)を育てる」というキャッチコピーとして成立・理解されるものでしょうか。
いかにも日本語直訳的で,何が言いたいのか不明という気がしています。
The authentic thing is brought up.
に変えれば,"authentic"から「本質的な」という意味が見えてくるでしょうか。
抽象的・観念的な内容を,イメージを持って理解してもらうための語彙の選択が難しいため,ご指導いただければ幸いです。
 
    (管理人) 「育てる」の意の bring up は目的語に「もの」「こと」をとることはないので、real や authentic を用いても、どちらの文も自然とは言えないように思います。grow や develop を用いた能動文ならなんとかなるかもしれません。We grow [develop] the real thing. というくらいに。ただ、the real thing の中身が具体的に確定していない文脈で、いきなりこの文を用いて相手に伝わるかとなると、少々不安です。the real thing が用いられる文脈を COBUILD の WORDBANK で調べてみると、ほとんどすべての用例で、「本物」の中身がはっきりしています。「物」、「こと」、「人」、「動物」など多岐にわたりますが、いずれも具体的な「偽物」と対立して用いられているので、the real thing の中身が明瞭です。そういう文脈があれば問題ないと思います。
 

回答が前後します

 投稿者:管理人  投稿日:2017年 3月18日(土)11時04分39秒
  いくつかのご質問に対する回答が前後しています。ご承知おきください。  

window personについて

 投稿者:Tetz  投稿日:2017年 3月18日(土)09時51分17秒
  いつもお世話になっております。
毎回基本的な事をお伺いしています。
ご教示の程、宜しくお願い致します。

私は海外からの簡単な連絡を受けるだけの、低レベルな英語でも対応出来る仕事をしています。
そして、我々の営業マンが、海外の現地営業所に「window person(窓口)が私である」とメールで紹介してます。

この単語が、窓口を意味するのかを、辞書で調べても該当するものはありませんでした。

それで、ネットで調べると、一流大学を卒業しロンドンの大学院を・・・
と言う人が、英語のアドバイザーとして
「窓口はwindow personである」と豪語していました。

他方では、一流大学を出て、アメリカでの実務経験がある人が
「日系企業で勤める現地のアメリカ人まで、窓口をwindow personという事が信じられない。
windowは、ネイティブにとって、只の窓を指す言葉に過ぎない
窓口はcontact person等の単語になる。」
との事でした。
そして、それを裏付けるかの様に、下記の様な記事を見つけました。

By Rochelle Kopp, Managing Principal, Japan Intercultural Consulting


Recently I was teaching a seminar for American employees of a Japanese company in the U.S.
One of the participants asked about the term “window person,” which they had heard their Japanese colleagues use frequently.
From the way the participant described it, it sounded like madoguchi, the person who they were asked to deal with on the Japan side of their organization, and I started to discuss that.
Then another participant raised their hand and said “I heard from my Japanese manager that the people who stalled in their careers were asked to sit by the window.
Is that the same ‘window person’?”
I laughed, because this second person was talking about madogiwazoku, employees who had been shunted aside but not yet fired.
Too many windows!

もしこの内容が正しければ、ネイティブから私が「窓の人」「窓際族」と笑われる事になりますし、会社にとっても恥になります。
以上の事より、久保田先生に御意見をお伺いしたく投稿させて頂きました。

 
    (管理人) わたくし自身は contact person という表現を使っています。この contact は形容詞で、「連絡用の」「窓口の」というほどの意です。協定書などを取り交わす前段階などに、(Enter) Name of Contact Person(担当者のお名前[をお書きください]) などと記していたことを思い出しました。なお、window person という表現はどういう意味であるかわかりません。  

persuading の使い方

 投稿者:yamada  投稿日:2017年 3月15日(水)16時08分17秒
  persuading の使い方は「説得」的なものになると思いますが、いくら調べても人に対して使った例ばかりで物(機械等)の例が見つけられず困り果てております。
(ヤフーの質問サイトより一点だけ下記サイトの事例をご紹介頂きました)※「吸気タービン方式を使って得られる出力」の訳もその時ご指摘いただいて修正しました。

https://kotobank.jp/ejword/persuade

The car was finally persuaded to start.
車はやっと始動した.


私的には下記の英文をさらに下の段の様に訳したのですが・・・意味的には分かりますが、機械を説得?機械を説得させるには手を加えないといけないので、何とかして動かす的な解釈になると思うのですが・・・
ご紹介頂いた事例は、startの単語があるので最終的には起動できたんだと言う事が理解できます。しかし、下記の文に当てはめようとしても何だかしっくり来なくてすっきりしません・・。

今読んでいるジェットエンジンの英文の本が、この手の機械を説得する的な文が結構多くて困ってます。・・・どうか教えてください・・・・。


The next step was to work out a method of persuading a standard turbo-jet engine to surrender a higher proportion of its power than is possible using the intake turbine principle already described.

次のステップは、すでに説明した吸気タービン方式を使って得られる出力よりも高い割合の出力を伝達するように、標準のターボ・ジェット・エンジンを説得する方法を考え出すことでした。


標準のジェットエンジンに何をする?と訳せば正解なのでしょうか?
雰囲気的には改造?それとも、素直にエンジンが伝達できるように動く方法?

考えれば考えるほど分からなくなっていきます。

できれば今後のためにも、正解と考え方を教えて頂けたら嬉しいです。
 
    (管理人) この場合の persuade は「調整する」というほどの意でしょう。「改造」でもいいかもしれません。注意すべきは、この persuade には「やっとのことで」というような含みは必ずしもないという点です。プログレッシブ英和辞典に挙げられている The car was finally persuaded to start. は、おそらくランダムハウス英英辞典の The engine was persuaded to run. という用例を作り替えているのかと思われますが、ランダムハウス英英辞典の用例にも「苦労して」というような含みは特にないように思われます。むしろ、しかるべき調整をすることによっていとも簡単にエンジンがかかったというような意が感ぜられます。なお、ジェットエンジンに関する英文についてですが、末尾の using 以下は、直前の than is possible にかかるのではなく、persuade にかかります。「すでに説明した吸気タービン方式を使って標準のターボジェットエンジンを調整し[改造し]、・・・する」というくらいの主旨でしょう。  

原級比較~形容詞、名詞の語順

 投稿者:Azu  投稿日:2017年 2月27日(月)22時28分11秒
  初めて質問させて頂きます。
瞬間英作文のサイト(phrase phase me)において、
I have never read so interesting a book as this one.
という文は、形式ばった文章に使うため、
I have never read a book as interesting as this one.
などとした方がよい、とありました。
前者のように、an interesting book の形容詞部分が副詞のso(as)にくっ付いて前にでて、so(as) interesting a book asという語順になることは、一般的な文法書にでてきますが、後者の語順は、調べた限り載っていません。
as many books as の場合は、books as many asのように形容詞と分離してはいけないとありますが、a book as interesting as もこれと同じように形容詞と分離しているように見えます。
この語順になる理由をお教え頂けますでしょうか。よろしくお願いいたします。
 
    (管理人) 論旨がよく理解できないところがあるのですが、こういうことをお聞きになりたいのかなと推測して回答します。I have never read a book as interesting as this one. という「語順は、調べた限り載っていません」ということですが、否定文であることを勘案すると、I have never read a book more interesting than this one. という形の方が伝達内容に紛れがないように思います。その点で、純粋な比較級の文と比べて、最初の文の頻度はそれほど高くないかもしれません。が、まったくないわけではなく、とりわけ肯定文では、問題なく用いられると思います。That is a book as interesting as this one. はまったく問題ないでしょう。次に、as ...  as が名詞に後続する形が許されるかどうかについてですが、一番簡単な判定方法としては、関係詞節に書き換え可能かどうかをみてみればよいと思います。a book as interesting as this one は a book that is as interesting as this one と書き換えられますが、*books as many as ... は *books that are as many as ... とは書き換えられません。
 

in such a way thatとin the way that

 投稿者:のんたろう  投稿日:2017年 2月18日(土)07時56分49秒
  こんにちは。In such a way thatとin the way thatの違いについてお尋ねします。

It is an ideology incapable of inspiring the world (      ) the Western love of freedom, liberty and justice can.

① in such a way as  ② in the way that ③ in such a way that ④ in the way how

英検1級の問題からです。このような問題で、ある参考書(英文法レベル別問題集6)では解答は②でした。しかし「プログレッシブ和英中辞典」をみると、arrange the goods in such a way that it is easy to choose what one wants「品物が選びやすいように仕分けをする」という例文があるので、③も正解になるのでは?と思いました。どのように考えればよいのでしょうか。宜しくお願い致します。
 
    (管理人) 参考書のとおり、正答は (2) です。まず、in such a way that と in the way that は意味が異なります。in such a way that は that 節が主節の「結果」や「目的」を表します。「それによって…」「そうすることによって…」「…することを目的として」というくらいの意です。in the way that は「様式・様態の一致」を表します。「…であるのと同じく」「…のように」というくらいの意です。as 一語で置き換えることができます。主節 (A) が否定文で that 節 (B) が肯定文の場合は、「Bと違ってAは…ではない」と訳すとうまく表現できます。この角度から問題文とプログレッシブ和英辞典にあるという用例を比べてみてください。次に、問題文には特徴ある構文が用いられています。この問題文の従属節には助動詞 (can) のみが残り、それ以下の動詞表現 (inspire the world) が削除されています。このような形を「動詞句削除」といいます。動詞句削除は「様式・様態の一致」を表すときに用いられます。Sally works as hard as Bill does.(サリーの仕事ぶりはビルに負けていない);We have to pull our socks up, and work hard in the way we can.(ふんどしを締め直して、力の限り働かなければならない)。この点から見ても、動詞句削除構文と in the way that は相性が良いということになります。ちなみにジーニアス英和辞典の way の項目にもこんな用例が挙げられています:Language is not an abstract system in the way that numbers are.(数字とは違って,言語は抽象的なシステムではない)[be は疑問文で主語の前に出るので、助動詞としての性質も持っています]。
 

called atについて

 投稿者:iida  投稿日:2017年 1月16日(月)15時34分5秒
  質問します。「表現のための実践ロイヤル英文法」p.51確認問題5(4)で
×We called at Mr.Robinson yesterday.
○We called on Mr.Robinson yesterday.
とあります。
「call on 訪ねる」(同書p.49)という事なのですが、
「研究社 新英和中辞典」の「call」の自動詞の3番目の項目で《主に英》ということで
I called at Mr.Brown's yesterday.きのうブラウンさんのお宅を訪問した。
とあります。それでも called atでは問題があるのでしょうか?
 
    (管理人) call on の目的語は「人」、call at の目的語は「場所」です。call on Mr. Robinson は「人」を目的語にとっているので、(古風な言い方ではありますが)文法的には問題ありません。call at Mr. Brown's は「家」つまり「場所」を目的語にとっているので、(確かに《英》の用法ですが)文法的には問題ありません。したがって、call at Mr. Robinson  は、本来「場所」を目的語にとるべきなのに「人」を目的語にとっているので容認不可能となります。なお、call on は、いわば「そこまで来たから立ち寄ったよ」という程度の儀礼的な訪問。話をしても挨拶程度。.call at は、必ず、しかるべき話があって訪問することを表しています。
 

no better than の意味と用法について

 投稿者:Fujibei  投稿日:2017年 1月 9日(月)16時02分2秒
  引き続いて質問させてください。


1月7日の Huffington Post に、ある連邦政府職員が Trump 次期大統領を支持していないけれども、就任式の仕事をしなければならない、という話の中に次の文があります。

 “Hopefully we show our best for this inauguration, despite who is being inaugurated,” she added. “You're no better than you are on your worst day, I guess I would say. We have a job to do, and I support our troops doing that job.”

この中のYou're no better than you are on your worst day. はどんな意味になるのでしょうか。

ネット辞書には次ようような定義と例文が出ています。
no better than: to be as bad or as unimportant as a particular type of person or thing

People treated me as though I was no better than an animal.
(macmillandictionary.com)

これを当てはめると、You're no better than you are on the worst day. = You're as bad as you are on the worst day.になりますが、ますます意味不明です。よろしくご教示のほどお願いします。
 
    (管理人) no better than は、not better than と違って、than 以下には「貶められた」内容が置かれます。お問い合わせの文においては「人生最悪の日の心境」がそれに該当します。そして、そこから一歩も好転していないというのですから、「人生最悪の日の心境におとらぬひどい心境だ」というくらいになるのではないでしょうか。まどろっこしいといえばまどろっこしいのですが、英文解釈すればそうなると思います。
 

let alone の意味と用法

 投稿者:Fujibei  投稿日:2017年 1月 3日(火)09時59分54秒
  新年おめでとうございます。今年もよろしくご指導のほどお願いいたします。

早速ですが、辞書に例文として出ているHe can't even walk yet, let alone run.のlet aloneはどうして「ましてや~はない」という意味になるのでしょうか。ことばを補うとすればどうなるのでしょうか。
同じ意味のmuch less / still less / not to mentionは、そのままで意味が理解できますが、let aloneは不可解です。よろしくお願いします。
 
    (管理人) 「修辞的用法」というのがありますね。例えば、Who knows? が「誰が知っているのか」という疑問の意から「(そんな大それたこと)誰が知っているというのか」「誰も知っている人などいない」という否定の意に変化する用法などがよく知られています。修辞的用法は、通例、何らかの価値判断が加わることによって生ずることが多いようです。お問い合わせの let alone の用法も、「干渉しない」、「相手に任せる」、「口出ししない」のように、「放任する」という意から、「(当然すぎて、かえって)手出し(口出し)し(ようが)ない」という抑制的な態度を表明する用法に転化したとお考えになったらいかがでしょうか。  

It is wise of (for) ---toの問題点

 投稿者:takakyu  投稿日:2016年12月14日(水)08時59分43秒
 
中学と高校で学ぶIt --of --toーーとIt --for--toーー構文について教えていただきたいと思います。
二つの構文はほとんど同じ構文であると生徒は感じているのではないでしょうか。ただ、ofとforの後に来る形容詞により、どちらかの前置詞を使うのか教えられていると思います。それでも、It --for--toーー構文は
Itがfor--toー以下の不定詞節を述べているのに反し、It --of --toー構文はof以下ではありません。
例えば、It is wise of you to say so.において、wise なのは you という人と to say so という その人の行為の両方であると思われます。、
→(英語語法大辞典、英語正誤辞典等参考)一般的にはYouが主語でto say soは根拠を表す副詞的用法であると教えられます。
You are kind . とYou are kind to say so.におけるkindの意味は同じですが You are kind. = You are kind  by nature.であって、You are kind to say so.におけるkind はYou とto say soにまで向けられると思います。
私が使用しています江川先生の英文法解説(改訂版)の中でIt's wrong of you to trifle with her affections.(君は彼女の愛情をもてあそんでいるようだが、よくないぞ)と過去の出来事に注意が向けられています。

そこで質問に入りますが、高校では人の性質や行動の判断を表す good, wrong, wise, silly, foolish 等の形容詞は for と of の両方が可能であると参考書や問題集に書かれています。
詳説レクシスプラネットボード(P.142~143)においては、silly, foolish, wise等ではforを使った構文の使用率は50%を超えることに注意したいと述べられ、最後にこれらの語は人の性質を表すことも確かだが、その人の行為についての判断も表しうるためと推測される。---学習者にはofを用いることを勧めるべきである。と説明されています。
私の考えは It --of --to構文とIt ----for---to構文では訳し方の違いやIt-- for ---to構文ではfor ---to以下の文が主語になれたり、時制の問題等ofとforを使用した文では明らかな違いが見られます。
生徒にとってはテスト問題などで(  )内にいれたり、選択する問題等ではforやofを選べますが、訳したり、英作文の問題になりますと間違いをする可能性があると思います。参考書などの説明で単に両方の前置詞が可能であるという説明では十分ではないように思いますが?
高校や予備校または大学でこのofやforの扱いについて、詳説レクシスプラネットボードの説明とともに先生のご意見をお伺いできればと思います。よろしくお願いいたします。
 
    (管理人) 前置詞の違いによる意味の違いは、3つあります。(その1)主語は何かという点。(1) It is cruel for John to hit the bird./(2) It is cruel of John to hit the bird. 厳密に解釈すると、(1)では、基本的に、to 不定詞の主語は不明です。が、不明なりにも、その中に John が含まれる可能性は排除しません。John が主語として解釈されるかどうかは文全体の意味や文脈によります。その点で(1)の文の主語解釈はぼんやりとしています。(2)は to 不定詞の主語は John であり、他の人物は含まれません。(その2)to 不定詞が未来の出来事か過去の出来事かという点。(1)における不定詞は主節の時制よりあとに発生する出来事を表します。「その鳥を撃つことはジョンにとって酷なことだ」。(2)における不定詞は主節の時制より前に発生した出来事を表します。「その鳥を撃つなんて、ジョンも残酷だなあ」。(その3)主語が動作主か否かという点。(1)において John が主語として解釈される場合は、どのような性質のものであってもかまいません。例えば、It is necessary for there to be a change.(変化が必要だ)のように、行為者でも何でもない there が for のあとに置かれても問題ありません。(2)における John は必ず「意図的な行為を遂行する者」つまり「動作主」(agent) でなければなりません。(3) *It is cruel of there to be a change./(4) *It was cruel of the survivors to be abandoned. などはいずれも成り立ちません(of を for に替えれば容認可能な文になります)。以上の3つの点を勘案して、for にするか of にするかを判断されればよいと思います。
 

三単現のs

 投稿者:メットマン  投稿日:2016年11月29日(火)04時59分52秒
  いつもすみません。もしかすると前にどなたかが同じ質問をしておられたような気がしたのですが、見つかりません。なぜ3単現にsがつくのでしょうか?というよりは、古英語では3単現に限らず、1単現、2単現、1複現、2複現、3複現でも何らかの語尾が付いていたことを考えると、なぜ3単現以外では何もつかなくなったのか、と言うべきなのかもしれません。いろいろな学者がいろいろなことを言っておられるようで一致した答えはまだないようですが、久保田先生はどのようにお考えでしょうか?下記動画でもまた違った説明をしています。聴いていて面白いですが、theyのときはどう説明するのか疑問に残ります。よろしくお願いいたします。https://www.youtube.com/watch?v=O4PcltVio1k

 
    (管理人) この問題に対して英語学的に一つの解を与えることは不可能であると思います。学問から離れて回答すれば、現代英語に三人称単数現在語尾のみが残ったのは、英語の気まぐれとしか言いようがありません。この語尾を付けなくても、主語や文脈からその情報内容が容易に判明するという点で、この語尾には特段の情報価値もなく、そういう情報価値がほとんどゼロである要素の残存理由を追求しても得るところがないように思います。もし「気まぐれ」というのがちょっと突き放した言い方でお嫌ならば、例えば動詞の中で使用頻度が最も高い is の形に他の動詞もそろえようとする心理でも働いたのかもしれない、ともいえます。なお、ご承知のことと思いますが、現代英語における三人称単数現在語尾は -s ではなく(複数語尾や所有格と同じ)-es です。動詞の末尾音と、-es の s とが、よく似た音である場合は、-es の母音部が保持され(senses[複数語尾と三人称単数現在語尾のどちらでも]の [-iz] の発音などを参照してください)、よく似た音でない場合は -es の母音部が消えて [s/z] のみが残ります。これは「語中音消失」と呼ばれる現象の一つです(詳細は拙書『英語学点描』pp. 74-79 をご覧ください)。お示しのサイトの主張については特にコメントすることもありません。
 

of different countries

 投稿者:Nobu  投稿日:2016年11月24日(木)15時51分4秒
  お世話になっております。基礎的なことかもしれませんが、ご教示下さい。 中3の教科書(開隆堂Sunshine)のProgram7-3(71ページ)の冒頭に In his project, the children look at the pictures drawn by the children of different countires.「彼の企画では,子供達は様々な国々の子供達によって描かれた絵を見るのです」という1文があります。どうも合点がいきません。この文の of different countries ですが、なぜ in different countries としていないのでしょうか ? その点と、この場合の of の意味合いを教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。  
    (管理人) 前置詞を間に挟んで人と場所とのつながりを表す場合、おおむね3つの表現があります。(1) 人+of+場所、(2) 人+from+場所、(3) 人+in+場所、です。(1) から (3) は人と場所とのつながりについて、強い順に並べました。最も強いのが of です。of は、心理的にも空間的にも当該の場所から離れない、強い「由来」の意を表すのが本義です。ここでは「きずな」と言い換えてもよいかと思います。たとえば、a man of Tokyo といえば、「江戸っ子」に近い語感です。江戸あるいは東京という地域の性格を体現している人というほどの意味になります。a man of Osaka(浪速っ子)、a man of Yokohama(浜っ子)なども同じです。したがって、children of different countries も、それぞれの国に生まれ、その国の性格を体現している子どもたちという意味で用いられているはずです。そんな子どもたちが描いた絵というのですから、当然、その国の特徴が反映している絵になっていることが想像されます。次に from を用いた場合ですが、この表現は、通例、出自、出身地を表す場合に用いられます。出身地を離れていても、心の半分は出身地に置いてある、そういう人を表すのに用いられます。そして in を用いた場合ですが、この場合は、人と場所とのつながりが偶然的なもので、たまたまそこにいるというくらいの弱い意味になります。
 

現在完了の日付について

 投稿者:Tetz  投稿日:2016年10月29日(土)11時11分47秒
  いつもお世話になっております。
ご教示の程、宜しくお願い致します。

下の文を作成しました。
We revised the document that we have submitted to you in 2012 .
しかし、不安があり"in 2012"と言う、日付が入り、問題ないかネットで調べました。
大半の人が、文法的に ”間違い” という結果でした。

その中で、以下に示す興味深い回答を見つけました。
******
The fee has been paid on September 25, 2003”
というのを目にしましたが、has beenとon 日付というのが合わないのではないかと思います。
過去形で“The fee was paid on September 25, 2003”が正しいのではないでしょうか?

文法的には 完全に間違っています。

しかし、現在完了というのは 過去のある時点で動作が完了し、現在の結果を意識しています。
ここでは、相手の頭には「I did receive 25, 2003」というのがあるんです。
*******


そこで質問なのですが、私の作成した文を
We revised the document that we submitted to you in 2012 .
と しなければならないでしょうか?

これだと2012年に「提出している」という表現になり、「提出していた」という表現にならず、ニュアンスが異なるのでは?
と思い、今回質問させて頂きました。
やはり、現在完了の文に日付を付ける事は、大きな間違いでしょうか?
 
    (管理人) 現在完了形に過去の時を表す副詞を伴うことは、例外的にオーストラリア英語(特に口語)の一部方言で可能である以外は、標準的な英語では許されないというのが一般的事実です。したがって Tetz さんがつくられた英文はやはり不自然であると思われます。submit を過去形にすれば誰からも文句は言われません。プロの言語学者が文法違反すれすれの用例を用いて言語の限界を探るとか、あるいは一般の人が文法遊びをするというのでない限り、不自然と分かっている文は避けるのが賢明でしょう。また、submit を過去形にすると「2012年に「提出している」という表現になり、「提出していた」という表現になら[ない]」と記されていますが、この文における従属節の過去時制は主節の過去時制に従属する相対時制ではなく、それぞれ別の過去時を示す絶対時制なので、問題はありません。なお、オーストラリア英語(特に口語)の一部方言では現在完了形が過去の時の副詞を伴うことが可能と記しましたが、これは「完了」や「結果」が強調されているのではなく、「hot news 用法」といって、過去の事件や出来事などを新情報として語るとき、まず導入として現在完了形で始めて、次に過去時制にスイッチして具体的な詳細を述べてゆく際などに用いられます。この用法は、ニュース報道や警察による記者会見などにしばしば登場する用法で、たとえばこんな用例があります:At about 3:20 pm yesterday a man has entered the Eat-N-Run take away store on Golden Four Drive, Bilinga, armed with a rifle.(昨日、午後3時20分ごろ、(ゴールドコーストの)ビリンガ、ゴールデン・4番通りのテイクアウトレストランにライフルで武装した男が押し入りました)  

suggest that SV ... と、V-ing

 投稿者:Fujibei  投稿日:2016年 9月11日(日)09時57分27秒
  いつものご指導ありがとうございます。
9月7日のregret that SV... と、V-ingに関連して、ずっと疑問に思っていたことをお尋ねします。
それはregreの例文と意味内容が全く違うことを承知の上ですが、下のようなsuggest that ... と、V-ingについてです。
a. He suggests that we (should) postpone the meeting until Friday.
b. He suggests our postponing the meeting until Friday.
質問は
①suggest that と、V-ingは基本的に同じ意味だと思いますが、微妙な違いはありますか。
②「仮定法現在」と呼ばれているa.のthat以下は未来のことです。b.も基本的な意味は同じなのに、不定詞でなく動名詞が使われています。不定詞を「未来志向」、動名詞を「過去志向」などとする説明と整合性がありません。Charles regrets saying ... の場合は「過去志向」の説明で納得できるのですが、He suggests our postponing ... の場合はどのように理解したらいいのでしょうか。
 
    (管理人) 動名詞の「過去指向」については、以前、質問が寄せられたことがあったと思います(検索してみてください)。概略を繰り返すと、動名詞の「過去指向」は、「含意」(implication) であり、「論理的必然」(entailment) ではないということです。例えば Teaching is learning.(人に教えれば自分も学ぶことになる)という動名詞文は話し手の実体験に基づく発言だと解釈される傾向にあると思いますが、実際にその解釈のとおりであるとは限らず、聞き手がそのように解釈する傾向にあるということであり、それを「含意」といいます。「含意」はキャンセル可能です。動名詞が過去の行為・出来事を表すかどうかは、組み合わさる動詞に依存しています。例えば、後悔するには、後悔に先だって、後悔の対象になる行為が存在していなければなりません。したがって、regret doing における動名詞は regret より前に行われた過去の行為を表すことになります。それに対して、suggest の場合は、その意味からして、まだ実行されていないことを目的語にとるので、過去指向の意味合いは生じません(advise、propose、recommend などに動名詞をとる形が可能なのも同じ理由でしょう)。それならば、なぜ to 不定詞が用いられないのかという疑問も湧きます。to 不定詞のほうが未来志向ですっきりするのではないか、と。実は昔は to 不定詞をとる形もあったのです。OED は suggest が to 不定詞をとっている 16 世紀の用例を掲載しています。が、理由は不明ですが、この用法は廃れてしまいました。また、動名詞をとる形は 19 世紀末以降に登場する比較的新しい形で、まだ that 節をとる形と肩を並べるまでには至っていません。(追記:①については、「誰に」提案したかが問題になる場合は that 節をとる形しか用いることができず、そういうことが問題にならない(あるいは問題にしたくない、あるいは分かりきっている)場合は動名詞をとる形も用いることができる、というところでしょうか。)  

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