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回答の遅延について

 投稿者:管理人  投稿日:2017年 7月31日(月)17時55分55秒
  みなさま

この数週間に複数人の方から質問が寄せられています。が、申し訳ないことに、慣れない校務で忙殺され、回答が遅れています。いましばらくお待ちください。
 

「having had already p.p. に関して」(aozoraさん投稿)について

 投稿者:管理人  投稿日:2017年 6月24日(土)17時57分50秒
  「having had already p.p. に関して」(aozoraさん、2017年6月21日)で質問の対象となった the condition of having had already perpetrated an act or crime という表現について、極めてめずらしい表現であり、また、他に同形の表現が見当たらないことから、出典元の誤記あるいは誤植の可能性が排除できません。そのため、慎重を期するために、回答を撤回し、質問自体をいったん質問箱から外すことにいたします。その後の調査であらたに判明することがあれば、再度、掲載します。  

be going to の用法について

 投稿者:Fujibei  投稿日:2017年 6月 3日(土)06時07分19秒
  いつものご指導ありがとうございます。

今回は昨日のCNNの記事(トランプ大統領の気候変動に対する考え方)についてです。最後の方に、記者のしつこい質問に困った大統領側近が、"You are going to have to ask him. You are going to have to actually ask him." と答えています。この文脈でのbe going to はどんな意味を持っているのでしょうか。通常の「予定」とは考えられないのですが、ご教示ください。


At no point was Zinke able to shed light on Trump's climate change views.
"You should ask him that and I hope you have a chance," Kellyanne Conway, a top Trump confidante and White House adviser, said Friday on ABC. When pressed, Conway said Trump "believes in clean air, clean water, a clean environment and believes we have to negotiate better deals for this country."
And Gary Cohn, Trump's top economic adviser, deflected when asked the same question by CNN on Thursday.
"I am answering what the President is committed to," he said, later adding, "You are going to have to ask him. You are going to have to actually ask him."
Journalists would love to. But Trump has largely avoided answering questions in recent weeks.
 
    (管理人) be going to については何度か取り上げているので詳述は避けますが(be going to で検索してください)、この表現は「このままゆけば~することになる(なってしまう)」というほどの意で、良くない事態の招来を表すことが多いようです(Cf. I'm going to go to Japan.(日本に行くはめになりそうだ))。お示しの場面では、「そんなにお知りになりたければ、大統領に(直接)おたずねになるより仕方がないんじゃないですか」というくらいではないでしょうか。なお、この種のご質問の場合は、「採用の基準」のところに記してあるように、分からないところがあっても、もう少しご自身でお考えになったところを書き添えてください。
 

発音による意味の変化について

 投稿者:tty  投稿日:2017年 5月14日(日)00時09分8秒
  今回もよろしくお願いします。
英語質問箱を昔のものから見返していた中で、2008年7月21日の、「「2、3の」という意味は英語で何と表現したらよいですか、」
という質問の答えに「・・・one or twoのor に力を込めて [w?n ?:?(r) tu:] と発音すると「1つまたは2つの」の意となります。
or を軽くして [w?n?(r)tu:]と発音すると「2、3の」の意になります。」とあるのを見つけました。
ネット上の辞書でone or twoを調べると確かに2,3のと書かれているものもあります。

orを軽く言うと2,3のという意味になるのは何故でしょうか。
日本語にはないルールだと思うのでとても不思議に思ったのですが、私の考えは
・orを軽くいう事でone or twoのoneとtwo、またはorと発音がくっつくoneがそこまで注目されなくなる
・orを軽くいう事でorの前後がそこまで重要ではなくなりorの前後の縛りが弱くなる
・orを軽くいう事でone or two (or three or・・・)のようにtwoの後も続くように感じ、oneの注目が弱くなり、2とその後の3に意識が行く(根拠はありませんが個人的にはこれが答に近いかと思いました。)
のどれかではないかと思いました。

また、「2,3くらいの」ではなく「(厳密に)2か3の」という事でしょうか。orを軽くいう事で「1から4くらいの」、
または「2から4の」のように多少の幅を持ったりするのでしょうか、それとも「2,3の(1や4は入りません)」という事なのでしょうか。
one or twoでは言っていない3を取るなら、言っている1も含めて1から3の、のように1も入ったりしそうな感じがするのですが、もし入らなければ、なぜ入らないのでしょうか。

これはone or twoに限った事でしょうか。例えば、two or threeもorを軽く[tun?(r)θrí?](トゥナスリ)のように言ったら2,3の、ではなく3,4の、という意味になりますか。

今回の質問のように、文を書き換えるのではなく、発音を軽くしたりするなど、発音に変化を付けることで意味が変わる例として挙げられる例や話題になるものなどは他にありますか。
このようなものは「○○問題」や「○○化」のような学問上何か名前の付いているものなのでしょうか。英語を勉強していてこのようなものに出会うと、本当に興味深く感じます。
ご説明をよろしくお願いいたします。
 
    (管理人) 論点を一つに絞ってお答えします。まず、事実として、数値や程度を表す表現をあいまいにすると、多くの場合、上の方に数値や程度が広がる傾向にあります。one or two や a couple of が「2,3」の意になる場合が典型であり、また、本来「厳密な同一性」を表す as を、A as ~ as B の形にすると、「Bと同じ(くらい)」の意ではなく、「Bに勝るとも劣らない」の意になる場合もこれに該当するでしょう。さらにまた、本来、確率が 50 %であることを表す may は、厳密には「Aになる確率とAにならない確率が同じ」であるはずなのに、通例の用法では、「Aになる確率」の方が少し高いという話し手の意識を表します(may に、「かもしれない」という、確率を低く見積もる日本語を当てると文脈にそぐわないことがしばしばあるのも、このためです)。いずれの例も、当該の表現に含まれている特定の値を最低値として定めて、それよりほんの少しだけプラスの方向に意味の範囲を広げています。one or two や a couple of をややばくぜんとした意味で用いる場合、「2、3」という数字そのものが問題であるというよりも、(おっしゃるように two に引き寄せられてか)意味の範囲が単数と複数の境界線から複数の領域の方にずれて、「小さな複数」を表すようになったものでしょう。それも単数から離れすぎない複数というと、「2、3」あたりが妥当な数字ということになるのかと思われます。OED はこれを "a very few"(非常に小さな複数)と定義しています(したがって「1」は含まれないことになります)。「4」はどうかというと、a few であれば含まれる可能性はあるでしょうが、a very few の語感では(不可能ではないでしょうが)文脈による支えが必要かもしれません。  

「tough 構文」の解釈について

 投稿者:管理人  投稿日:2017年 5月 9日(火)15時54分23秒
編集済
  「It is 形容詞 to do」(投稿者:まさゆきさん、2017年 4月22日)への回答において、(2)の構造における「for+名詞句」と to 不定詞との関係に関して、わたくしは次のように記しました。「名詞句は主節内の要素で、to 不定詞の主語は不定。「~するのはAにとって interesting である」の意。ただし、「~する」の主語にAが含まれる可能性は必ずしも排除されません。」 この記述に関して、同僚で東北大学名誉教授でもある溝越彰教授から、「「~する」の主語にAが含まれる可能性は必ずしも排除されません」という部分が一般の人には分かりにくいのではないかとの指摘を受けました。そこで、回答を補うことにします。

この構文は、言語学者は「tough 構文」というニックネームで呼んでおり、もともと easy や tough といった難易を表す形容詞を組み込んだ文から研究が始まりました。その研究の過程で、「for+名詞句」は主節の要素なのか従属節の要素なのかが問題になり、主節の要素の場合は「誰々にとって」という日本語で表される意になります。問題は、従属節の要素でもない「for+名詞句」の名詞句が従属節の to 不定詞の主語でもあるという解釈がまかり通っていた(いる)ことにあります。この名詞句が to 不定詞の主語になる条件を満たしていないにもかかわらず、です。

そこで、どうして、多くの研究者が主節要素の名詞句を to 不定詞の主語だと誤認していたかを考えてみることにしました。以下、概略のみ記します。話を簡単にするために、easy を用いた文から始めることにします。

「ある行為が、誰それにとって容易だ」という文は、「その人がその行為をする」とは言っていないものの、この文を聞いた人はそう推測しやすいのではないかと思われます。つまり、誰それにとって、ある行為の難易が問題になる場合は、その人がその行為をするんだなと受け取られやすいとうことです。これは難易だけではなく interesting や dangerous のような評価の場合も同じです。「ある行為が、誰それにとっておもしろい・危険だ」と言われれば、聞いた人は、その人がその行為をすると思い込みやすいのではないかと思います。

ところが、その人が別の人を差し向けてその行為をすることもありうるのですから、こういう解釈は、一律に一つの名詞句が、そしてその名詞句だけが、主語として解釈されるといったようなものではなく、「そうとられやすい」というにすぎません。これを「含意」(implication) と言います。「含意」は様々な要因によって膨張したり収縮したり、また、消えてなくなることすらあります。こういう、いわば、聞き手が想像を膨らませた解釈を、わたくしは、「「~する」の主語にAが含まれる可能性は必ずしも排除されません」と少々慎重な言い回しで表現しました。もともと不定詞はわざと主語を削って、それは文脈や常識で補えということですから、まさに「含意」なのです。これが、主節要素の名詞句であるにもかかわらず、to 不定詞の主語のように感ぜられる背景ではないかと思われます。
 

関係代名詞whichの用法について

 投稿者:Fujibei  投稿日:2017年 4月27日(木)15時52分5秒
  いつものご指導ありがとうございます。
引き続き関係代名詞の質問をさせてください。

次の引用はトランプ大統領の最近のツイッターです。

“The Wall is a very important tool in stopping drugs from pouring into our country and poisoning our youth (and many others)!” the president tweeted this week. “If the wall is not built, which it will be, the drug situation will NEVER be fixed the way it should be!”

最後の文、If the wall is not built, which it will be, the drug situation will NEVER be fixed the way it should be!の中ほどの挿入句(which it will be)のwhichの先行詞は何になるのでしょうか。wallのように思えますが、そうだとすれば、itは何を指すのでしょうか。よろしくご教示をお願いします。
 
    (管理人) お問い合わせの which は、英和辞典にも記載されている、「補語」を受ける関係詞です。この場合の「補語」は品詞を問いません。be 動詞の支配下にあるものであれば、名詞句でも、形容詞句でも、(形容詞句の一種と考えられる)受動態でも、かまいません。which は 直前の built を受け、それが関係詞節の補語として機能していることになります。  

疑問詞か関係代名詞か

 投稿者:frontier  投稿日:2017年 4月27日(木)03時03分4秒
  久保田先生,いつもありがとうございます。
今回は,疑問詞と関係代名詞の識別(境界線)について,ご教示ください。

以下は,アメリカの社会習慣について述べた文章の一文です。
They often ask such questions to learn what they may have in common with you or to begin a conversation.

上記の文の,to learn what they may have in common with you の箇所のwhatの働きについて
①疑問詞ととらえれば「あなたとの共通点が何であるのかを知るために」,
②関係代名詞ととらえれば「あなたとの共通点を知るために」
となり,どちらと捉えても可能であるように思われます。
《英語教師の英文法(吉田正治著・研究社)p.132》の解説によれば,統語的基準では(a)不定詞構文に書きかえられれば疑問詞と考える,(b)疑問詞節を取る動詞の性格(質問・疑問を表す動詞/認識・知覚・発言などを表す動詞は疑問詞節と考える)から判断する,とあります。
上記英文では,learnの目的語となっていることから「認識」と考えて疑問詞と判断する根拠になるでしょうか。それでも,learnの直接の目的語は「(はっきりしている)相手との共通点」(=the thing which)ととらえる可能性は排除できないような気がします。

よろしくご教示ください。
 
    (管理人) what が「何」の意であるか「もの・こと」の意であるかを判定する一番簡単な方法は、当該の動詞が whether 節をとることができるかどうかです。whether 節をとることができれば、what はどちらの意にも解され、あとは文脈から絞り込んでゆくことになります。whether 節をとることができなければ、疑問文をとることができないということであり、したがって what を「何」の意で解することはできず、「こと・もの」の意に限定されます。learn は whether 節をとることができるので、文脈しだいで、どちらの意にも解されうることになります。それに対して、たとえば regret のような動詞は whether 節をとることができないので、I don't regret what I did. における what は「こと」の意にのみなります。  

It is 形容詞 to do

 投稿者:まさゆき  投稿日:2017年 4月22日(土)10時05分59秒
  こんにちは。表題の件について質問があります。

例えば次のような文があるとします。

It is interesting for children to learn new words.
この文の意味は
①「子供たちが新しい言葉を学習できるということは面白いことだ」
(面白いと思っているのは、話者もしくは第三者)
②「子供たちにとって新しい言葉を学習することは面白いものだ」
(面白いと思っているのは、子供たち)
のどちらでしょうか。

もし2通りの解釈が出来る場合、
It is interesting for children to learn new words very quickly.
などと修飾語がつくことで意味が限定されたりするのでしょうか。

以下ウィズダム英和辞典より引用です。

It is interesting that you ask that[for you to ask that].
「君がそんなことを聞くとはおもしろい」

It's quite interesting for me to sing in Italian.
「イタリア語で歌うのは私にとってなかなかおもしろい」
 
    (管理人) interesting のあとに不定詞が続く場合の解釈は次の2つです。(1)It is interesting[for 名詞句 to 不定詞](名詞句は従属節内の要素で、to 不定詞の主語:「Aが~するのは interesting である」の意)、(2)It is[interesting for 名詞句]to 不定詞(名詞句は主節内の要素で、to 不定詞の主語は不定。「~するのはAにとって interesting である」の意。ただし、「~する」の主語にAが含まれる可能性は必ずしも排除されません。この判定は母語話者でもむずかしいようです)[2016年12月14日、「It is wise of (for) --- to の問題点」(投稿者:takakyuさん)の回答を参照してください]。そうすると、① の解釈は(1)の構文に対応し、② の解釈は(2)の構文に対応することになります。お示しの文では、あくまで論理的な可能性としてならば、どちらの解釈も可能でしょう。ただし、これが第一言語の習得を述べたものであるならば、言語習得は無意識に行われるので、「子どもにとって interesting である」「子どもは interesting であると思う」という ② の解釈は現実性に乏しいということはあります。very quickly が加わった場合は、② の解釈はますます現実性が乏しくなり、実質的に ① の解釈のみに限定されるように思われます。
 

関係代名詞thatの非制限用法はないか

 投稿者:Fujibei  投稿日:2017年 4月15日(土)18時37分57秒
  4月11日の質問に対するご回答ありがとうございました。ご指摘を受けて、関係代名詞に関する過去のご回答をいろいろ検索した結果、理解がさらに深まりましたが、その過程で新たな疑問がわいてきました。それは例えば2009年4月22日のご回答にある「非制限用法の関係代名詞は必ず wh 語であり、that は用いられません。したがって新情報を表します。」の部分です。私が集めた以下の例では「,that]が使われています。これは非制限用法と思いますが、いかがでしょうか。

1) Another US official told CNN the Trump transition team has also reached out to the Army Corps of Engineers' Southwest Division, that has previously built border security fencing, to determine what previous fencing cost and how it was constructed. (CNN, 2017.1.24.)

2) "France and Germany will continue their efforts along with their partners throughout the United Nations framework in order to punish in the most appropriate way the criminal acts related to the use of chemical weapons, that are prohibited by all treaties." (CNN, 4/7/2017)
 
    (管理人) ここは A Comprehensive Grammar of the English Language という大きな書物の見解に耳を傾けてみましょう。以下、概要です。「非制限用法に解される節に、時として that が用いられることがある。そのような例では、先行詞に所有格や形容詞などの名詞前修飾要素が付いていることが多く、そのような名詞句には制限用法の関係詞節はふさわしくない。かといって、which を用いると、その関係詞節が「挿入句」[新情報と同義ー久保田注]としての色彩が強くなりすぎる。そのような関係詞節は、次の用例のように、同格表現の短縮形と考えるのがよい。I looked at Mary's sad face, [a face] that I had once so passionately loved. 非制限用法の関係詞節に that を用いる書き手は、とりわけ深刻な内容の文章を書いている場合などにおいて、自分が書きたいと思っていたことが頭の中で混乱していることが多い (... a writer has muddled what he has wanted to set down.) 。このような書き手も、当初は制限用法の関係詞節を使うつもりだったようなのであるが、名詞前修飾要素の付いた名詞句を書いてしまった以上、そのまま制限用法の関係詞節を続けることができない。その結果、非制限用法に見せかけるために、本来なら許されないコンマを置くという変則的な文 (a rhetorically unacceptable sentence) を作り出してしまったのであろう。」(同書 1259 頁)  

関係代名詞thatの用法について

 投稿者:Fujibei  投稿日:2017年 4月11日(火)16時35分38秒
  いつものご指導ありがとうございます。

今回は関係代名詞に関するものですが、学習参考書には「関係代名詞のthatが好んで用いられる場合」として次のような記述があります。

(1)先行詞にthe first、the second、the only、the same、the+最上級などが付き、決まった1つのものを指す場合。
 例:It’s the only explanation that makes sense.
(2)先行詞にall、every、any、noなどの「すべて」「まったく~ない」を表す修飾語を
伴う場合。
 例:He ate all the apples (that) his mother had bought yesterday.

ただし、(1)(2)の場合、「人」が先行詞のとき、関係代名詞はthatでなく、whoになることが多い。
 例:Emma is the only student who can solve the problem.
      All the people who attended the meeting were bored.
(『ビジョンクエスト総合英語』P. 212~213)

他の参考書も同じような説明ですが、「thatが好んで用いられる」としながら、「人が先行詞の場合は、whoになることが多い」と但し書きがあります。この2つの言い方だと、「要するにどちらでもいい」という風に取れます。もともと「人が先行詞の場合は、whoでもthatでもいい」はずですから、なにも上のようなあいまいは説明はしなくてもいいように思うのですが、いかがでしょうか。また、「人以外が先行詞になる場合は、whichになることが多い」という説明は見当たらないのですが、まぜでしょうか。
 
    (管理人) この問題は過去に何度も取り上げているので、回答が重複することをご承知ください。まず、どのような種類の that 節であっても、that によって導かれている節は、その内容は、通例、既知です。つまり、先行文脈にその内容がすでに出ているものです。それに対して、who を含む wh 語に導かれている節は、その内容は新情報になります。つまり、聞き手ははじめてその情報に触れるか、あるいは、すでに知っている内容であっても、その内容をあらためて取り上げることで、聞き手がうっかり忘れているかもしれない重要な情報を浮きだたせる働きをします。そのような意味上の違いは当然、音調の違いとなってあらわれます。例えば関係代名詞以外は同じ語彙を用いている2つの文を比べてみましょう。I want to get word to him as soon as possible about someone ELSE that is available.(手伝ってくれる人はいないかと言われてもねえ。私は無理だけど。あ、いる、いる、その人のこと、急いで彼に伝えなくては)/I want to get word to him as soon as possible about someone ELSE who is AVAILABLE.(手伝ってくれる人はいないかと言われてもねえ。私は無理だけど。あ、いる、いる、その人なら手伝ってくれる。急いで彼に伝えなくては) 関係代名詞に that を用いている場合は、関係詞節の内容が既知なので、平板な音調になります。それに対して who を用いた場合は、この場合は、聞き手の記憶をあらためてよみがえらせるはたらきをしているので、available に強勢が置かれます。関係代名詞の違いは音調の違いをも伴うということです。なお、制限用法の関係詞節は、通例、すでに分かっている内容を補足的に付け足すという使い方なので、その情報は既知となり、したがって圧倒的に that が用いられています。制限用法の関係代名詞に which を用いる場合は、よほど慎重を期さなければなりません。  

所有格(’s)が付いた場合の定冠詞について

 投稿者:まる  投稿日:2017年 4月 6日(木)22時13分0秒
  前回は自動詞の過去分詞についてメールでご回答いただきありがとうございました。

今回は、所有格(’s)が付いた場合の定冠詞についてお伺いしたいと思います。
以前から例えば「本の名前」という日本語を英訳する時に、”the name of the book” または “the book’s name” としていました。後者の場合、定冠詞 the はもちろん book に係るとこれまで信じて疑いませんでした。
ところが最近 The Japan News 翻訳コンテスト和訳課題(2017.3.19)の中で以下のような文章があり、

TOKYO (Jiji Press) ― Convenience stores with manned elderly care support service bases are increasing in Japan, a new move in the trend for the country’s omnipresent retailers to cater to the aging population.

この中の the country’s (omnipresent) retailers について、私はthe country=「日本」となり、「日本の(あちこちに見られる不特定の)小売業者」と解釈したのですが、解説によると、the は retailers に係り、the retailers=「特定の小売業者」=「コンビニ」となるとのことでした。the が retailers に係るというのにも驚きでしたが、その場合、可算名詞 country の扱いがどうなるのかで混乱しました。この文では、country は実質無冠詞という解釈で良いのでしょうか。その場合、なぜそれが可能なのでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。
 
    (管理人) 所有形名詞句には意味上いろいろ分からないところがあり、これだけで何冊も研究書がでているくらいですが、構造自体には論争はありません。それは、's が付いている名詞が冠詞なしに単独で用いられる場合、たとえば a women's college(女子大学)のような場合は、women が冠詞なしでも単独で用いられうるので、a [women's college] となります。つまり、a がかかっているのは college(を主要部とする名詞)です。それに対して、the country's omnipresent retailers の場合は、「国」の意の country を冠詞なしで用いることはできません。可算名詞を単数形で用いる場合は必ず冠詞(を含む限定詞)が必要です。この条件は、可算名詞がより大きな名詞句の一部に組み込まれた場合も変わりません。したがって、この表現は、まるさんのお考えのとおり、定冠詞が country にかかる [the country's][omnipresent retailers] という構造になります。英語は同じ表現を近場で使わず、別の表現に変える「癖」があります。この場合、convenience stores を omnipresent retailers に変え、かつ、Japan を the country に変えることによって、the country's omnipresent retailers が「日本のコンビニ」と同義になります。以上の解説を踏まえれば、たとえば、an old man's book という表現に出会った場合、an がどこにかかるかお分かりになると思います。old man は無冠詞で用いることができないので、[an old man's][book](老人特有のとりとめのない繰り言を並べ立てている本)となります。  

so that 構文の倒置

 投稿者:illumina  投稿日:2017年 4月 6日(木)12時45分29秒
  倒置を調べていたところ、あるwebページに
{S}His performance {V}was {C}so good {M}(that everyone got pleased).
So good was his performance that everyone got pleased.
「彼の演技は大変すばらしかったので、みな喜んだ」
と出ていました。
倒置の時にはso that の部分は最初と最後に分割されるようですが、that everyone got pleased という部分は修飾部と考えているようです。この修飾部の働きを詳しく教えていただいてもよいでしょうか。この部分は補語の一部と考えることはできないのですね。
どうぞよろしくお願いいたします。
?
 
    (管理人) 構造的には、2つの文型における that 節は so good と結びついているという点で同じ機能を果たしているといえます。お問い合わせの文においては、一番大事な部分(相手に一番伝えたい内容)は最後に置くという語順の一般原則に従って、so good から that 節を切り離して文末に置いたものです。したがって、離れていても、構造関係上は依然として so good と結びついており、be 動詞のうしろにあるからといって補語になるわけではありません。樹形図で示すことができないのがもどかしいのですが、ちょっと難しい言い方をすると、補語は単に be 動詞のうしろにあるものを言うのではなく、構造上 be 動詞の支配下にあるものを言います。この文における that 節は be 動詞の支配下になく、そういうものは補語とは位置づけられません。
 

形容詞をandでつなぐか、コンマでつなぐか

 投稿者:Fujibei  投稿日:2017年 3月27日(月)19時56分50秒
  いつものご指導ありがとうございます。

形容詞を並べる場合に、andでつなぐ場合と、コンマでつなぐ場合がみられます。
新聞などを読んでいると、次の例のようにコンマでつなぐ例が目につく感じなのですが、これらの例をandでつないでも全く同じ意味になると考えていいのでしょうか。何か微妙に違うような気がしますが、どう違うのかわかりません。ご教示ください。
1. Trump said she has a “fat, ugly face.”
2. The officers gave loud, clear verbal commands telling Scott to drop the weapon, …
3. Mike Pence put a calmer, gentler face on the 2016 Republican ticket.
4. He had issued a sincere, thoughtful apology about his past.

 
    (管理人) 複数の形容詞をコンマで並べる場合、そこで用いられている形容詞は、例えば感情を表すもの、評価を表すもの、性質を表すものといったように、同じ種類に属するものです。"fat, ugly" は「評価」、"loud, clear" は「性質」、"calmer, gentler" は「評価」、"sincere, thoughtful" も「評価」という具合です。このような形で並べられた形容詞は、それぞれ別個に名詞にかかっており、たとえば a fat, ugly face は [a fat face] と [an ugly face] を合体させたものとお考えになればよいと思います。日本語で表現すれば「腫れて、醜い顔」というくらいでしょうか(「腫れた醜い顔」ではありません)。コンマのある形容詞については、all the young, old, and middle-aged voters という表現も参照してください。次に and がある場合ですが、結論から言えば、be 動詞の補語に形容詞だけを置くという場合以外は、そのような形は不自然であると思います。同じ種類に属する形容詞を並べて名詞を修飾する場合はコンマを入れて並べるのが原則であり、and を入れることは、通例、ないと思います。
 

The real thing is brought up.

 投稿者:frontier  投稿日:2017年 3月23日(木)00時16分49秒
  久保田先生,いつもありがとうございます。
今回は,英語の表現・語法として相手に伝わるかどうかについてお尋ねします。

The real thing is brought up.
という文で,「本物(の学力・能力・資質)を育てる」というキャッチコピーとして成立・理解されるものでしょうか。
いかにも日本語直訳的で,何が言いたいのか不明という気がしています。
The authentic thing is brought up.
に変えれば,"authentic"から「本質的な」という意味が見えてくるでしょうか。
抽象的・観念的な内容を,イメージを持って理解してもらうための語彙の選択が難しいため,ご指導いただければ幸いです。
 
    (管理人) 「育てる」の意の bring up は目的語に「もの」「こと」をとることはないので、real や authentic を用いても、どちらの文も自然とは言えないように思います。grow や develop を用いた能動文ならなんとかなるかもしれません。We grow [develop] the real thing. というくらいに。ただ、the real thing の中身が具体的に確定していない文脈で、いきなりこの文を用いて相手に伝わるかとなると、少々不安です。the real thing が用いられる文脈を COBUILD の WORDBANK で調べてみると、ほとんどすべての用例で、「本物」の中身がはっきりしています。「物」、「こと」、「人」、「動物」など多岐にわたりますが、いずれも具体的な「偽物」と対立して用いられているので、the real thing の中身が明瞭です。そういう文脈があれば問題ないと思います。
 

回答が前後します

 投稿者:管理人  投稿日:2017年 3月18日(土)11時04分39秒
  いくつかのご質問に対する回答が前後しています。ご承知おきください。  

window personについて

 投稿者:Tetz  投稿日:2017年 3月18日(土)09時51分17秒
  いつもお世話になっております。
毎回基本的な事をお伺いしています。
ご教示の程、宜しくお願い致します。

私は海外からの簡単な連絡を受けるだけの、低レベルな英語でも対応出来る仕事をしています。
そして、我々の営業マンが、海外の現地営業所に「window person(窓口)が私である」とメールで紹介してます。

この単語が、窓口を意味するのかを、辞書で調べても該当するものはありませんでした。

それで、ネットで調べると、一流大学を卒業しロンドンの大学院を・・・
と言う人が、英語のアドバイザーとして
「窓口はwindow personである」と豪語していました。

他方では、一流大学を出て、アメリカでの実務経験がある人が
「日系企業で勤める現地のアメリカ人まで、窓口をwindow personという事が信じられない。
windowは、ネイティブにとって、只の窓を指す言葉に過ぎない
窓口はcontact person等の単語になる。」
との事でした。
そして、それを裏付けるかの様に、下記の様な記事を見つけました。

By Rochelle Kopp, Managing Principal, Japan Intercultural Consulting


Recently I was teaching a seminar for American employees of a Japanese company in the U.S.
One of the participants asked about the term “window person,” which they had heard their Japanese colleagues use frequently.
From the way the participant described it, it sounded like madoguchi, the person who they were asked to deal with on the Japan side of their organization, and I started to discuss that.
Then another participant raised their hand and said “I heard from my Japanese manager that the people who stalled in their careers were asked to sit by the window.
Is that the same ‘window person’?”
I laughed, because this second person was talking about madogiwazoku, employees who had been shunted aside but not yet fired.
Too many windows!

もしこの内容が正しければ、ネイティブから私が「窓の人」「窓際族」と笑われる事になりますし、会社にとっても恥になります。
以上の事より、久保田先生に御意見をお伺いしたく投稿させて頂きました。

 
    (管理人) わたくし自身は contact person という表現を使っています。この contact は形容詞で、「連絡用の」「窓口の」というほどの意です。協定書などを取り交わす前段階などに、(Enter) Name of Contact Person(担当者のお名前[をお書きください]) などと記していたことを思い出しました。なお、window person という表現はどういう意味であるかわかりません。  

persuading の使い方

 投稿者:yamada  投稿日:2017年 3月15日(水)16時08分17秒
  persuading の使い方は「説得」的なものになると思いますが、いくら調べても人に対して使った例ばかりで物(機械等)の例が見つけられず困り果てております。
(ヤフーの質問サイトより一点だけ下記サイトの事例をご紹介頂きました)※「吸気タービン方式を使って得られる出力」の訳もその時ご指摘いただいて修正しました。

https://kotobank.jp/ejword/persuade

The car was finally persuaded to start.
車はやっと始動した.


私的には下記の英文をさらに下の段の様に訳したのですが・・・意味的には分かりますが、機械を説得?機械を説得させるには手を加えないといけないので、何とかして動かす的な解釈になると思うのですが・・・
ご紹介頂いた事例は、startの単語があるので最終的には起動できたんだと言う事が理解できます。しかし、下記の文に当てはめようとしても何だかしっくり来なくてすっきりしません・・。

今読んでいるジェットエンジンの英文の本が、この手の機械を説得する的な文が結構多くて困ってます。・・・どうか教えてください・・・・。


The next step was to work out a method of persuading a standard turbo-jet engine to surrender a higher proportion of its power than is possible using the intake turbine principle already described.

次のステップは、すでに説明した吸気タービン方式を使って得られる出力よりも高い割合の出力を伝達するように、標準のターボ・ジェット・エンジンを説得する方法を考え出すことでした。


標準のジェットエンジンに何をする?と訳せば正解なのでしょうか?
雰囲気的には改造?それとも、素直にエンジンが伝達できるように動く方法?

考えれば考えるほど分からなくなっていきます。

できれば今後のためにも、正解と考え方を教えて頂けたら嬉しいです。
 
    (管理人) この場合の persuade は「調整する」というほどの意でしょう。「改造」でもいいかもしれません。注意すべきは、この persuade には「やっとのことで」というような含みは必ずしもないという点です。プログレッシブ英和辞典に挙げられている The car was finally persuaded to start. は、おそらくランダムハウス英英辞典の The engine was persuaded to run. という用例を作り替えているのかと思われますが、ランダムハウス英英辞典の用例にも「苦労して」というような含みは特にないように思われます。むしろ、しかるべき調整をすることによっていとも簡単にエンジンがかかったというような意が感ぜられます。なお、ジェットエンジンに関する英文についてですが、末尾の using 以下は、直前の than is possible にかかるのではなく、persuade にかかります。「すでに説明した吸気タービン方式を使って標準のターボジェットエンジンを調整し[改造し]、・・・する」というくらいの主旨でしょう。  

原級比較~形容詞、名詞の語順

 投稿者:Azu  投稿日:2017年 2月27日(月)22時28分11秒
  初めて質問させて頂きます。
瞬間英作文のサイト(phrase phase me)において、
I have never read so interesting a book as this one.
という文は、形式ばった文章に使うため、
I have never read a book as interesting as this one.
などとした方がよい、とありました。
前者のように、an interesting book の形容詞部分が副詞のso(as)にくっ付いて前にでて、so(as) interesting a book asという語順になることは、一般的な文法書にでてきますが、後者の語順は、調べた限り載っていません。
as many books as の場合は、books as many asのように形容詞と分離してはいけないとありますが、a book as interesting as もこれと同じように形容詞と分離しているように見えます。
この語順になる理由をお教え頂けますでしょうか。よろしくお願いいたします。
 
    (管理人) 論旨がよく理解できないところがあるのですが、こういうことをお聞きになりたいのかなと推測して回答します。I have never read a book as interesting as this one. という「語順は、調べた限り載っていません」ということですが、否定文であることを勘案すると、I have never read a book more interesting than this one. という形の方が伝達内容に紛れがないように思います。その点で、純粋な比較級の文と比べて、最初の文の頻度はそれほど高くないかもしれません。が、まったくないわけではなく、とりわけ肯定文では、問題なく用いられると思います。That is a book as interesting as this one. はまったく問題ないでしょう。次に、as ...  as が名詞に後続する形が許されるかどうかについてですが、一番簡単な判定方法としては、関係詞節に書き換え可能かどうかをみてみればよいと思います。a book as interesting as this one は a book that is as interesting as this one と書き換えられますが、*books as many as ... は *books that are as many as ... とは書き換えられません。
 

in such a way thatとin the way that

 投稿者:のんたろう  投稿日:2017年 2月18日(土)07時56分49秒
  こんにちは。In such a way thatとin the way thatの違いについてお尋ねします。

It is an ideology incapable of inspiring the world (      ) the Western love of freedom, liberty and justice can.

① in such a way as  ② in the way that ③ in such a way that ④ in the way how

英検1級の問題からです。このような問題で、ある参考書(英文法レベル別問題集6)では解答は②でした。しかし「プログレッシブ和英中辞典」をみると、arrange the goods in such a way that it is easy to choose what one wants「品物が選びやすいように仕分けをする」という例文があるので、③も正解になるのでは?と思いました。どのように考えればよいのでしょうか。宜しくお願い致します。
 
    (管理人) 参考書のとおり、正答は (2) です。まず、in such a way that と in the way that は意味が異なります。in such a way that は that 節が主節の「結果」や「目的」を表します。「それによって…」「そうすることによって…」「…することを目的として」というくらいの意です。in the way that は「様式・様態の一致」を表します。「…であるのと同じく」「…のように」というくらいの意です。as 一語で置き換えることができます。主節 (A) が否定文で that 節 (B) が肯定文の場合は、「Bと違ってAは…ではない」と訳すとうまく表現できます。この角度から問題文とプログレッシブ和英辞典にあるという用例を比べてみてください。次に、問題文には特徴ある構文が用いられています。この問題文の従属節には助動詞 (can) のみが残り、それ以下の動詞表現 (inspire the world) が削除されています。このような形を「動詞句削除」といいます。動詞句削除は「様式・様態の一致」を表すときに用いられます。Sally works as hard as Bill does.(サリーの仕事ぶりはビルに負けていない);We have to pull our socks up, and work hard in the way we can.(ふんどしを締め直して、力の限り働かなければならない)。この点から見ても、動詞句削除構文と in the way that は相性が良いということになります。ちなみにジーニアス英和辞典の way の項目にもこんな用例が挙げられています:Language is not an abstract system in the way that numbers are.(数字とは違って,言語は抽象的なシステムではない)[be は疑問文で主語の前に出るので、助動詞としての性質も持っています]。
 

called atについて

 投稿者:iida  投稿日:2017年 1月16日(月)15時34分5秒
  質問します。「表現のための実践ロイヤル英文法」p.51確認問題5(4)で
×We called at Mr.Robinson yesterday.
○We called on Mr.Robinson yesterday.
とあります。
「call on 訪ねる」(同書p.49)という事なのですが、
「研究社 新英和中辞典」の「call」の自動詞の3番目の項目で《主に英》ということで
I called at Mr.Brown's yesterday.きのうブラウンさんのお宅を訪問した。
とあります。それでも called atでは問題があるのでしょうか?
 
    (管理人) call on の目的語は「人」、call at の目的語は「場所」です。call on Mr. Robinson は「人」を目的語にとっているので、(古風な言い方ではありますが)文法的には問題ありません。call at Mr. Brown's は「家」つまり「場所」を目的語にとっているので、(確かに《英》の用法ですが)文法的には問題ありません。したがって、call at Mr. Robinson  は、本来「場所」を目的語にとるべきなのに「人」を目的語にとっているので容認不可能となります。なお、call on は、いわば「そこまで来たから立ち寄ったよ」という程度の儀礼的な訪問。話をしても挨拶程度。.call at は、必ず、しかるべき話があって訪問することを表しています。
 

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